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時代箪笥の木庵田中は明治時代の和箪笥(骨董たんす)をリホームリメークして今の生活に使える時代箪笥を販売する京都の家具屋です。

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エッセイ 右往左往item list

右往左往は1月4月7月10月に更新します。


木庵の日々の出来事をつぶやいております。どうぞお楽しみください。
 
右往左往 2024 01

毎日走り回っているつもりでも所詮大自然の掌で右往左往しているのが関の山そんな私のひとりごと(紫野 木庵 庵主 公童法師)No111

甲辰年(きのえたつどし)2024年は辰年、年賀状の龍も何回描いたかな。想像の生き物で角は鹿、頭はラクダ、目は菟か鬼、胴は蛇、腹は蛟、背中の鱗は鯉、爪は鷹、耳は牛そして掌は虎が基本らしい。まずは目からやはり鬼さんかと右目を描きコピーして反転 角も鹿ではなく鬼の角に、チョット強面。髭は画家のダリのように、そしてシンメトリーではなくフリーハンドで仕上げ口に牙を加え顎下にもひげを足し蛇の胴を描いた。落款を押し色を入れて完成。彼なりの龍だが12年前の蘭陵王の仮面の龍からあまり進歩していないなー、手描きからPCのお絵描きソフトになっただけかと思いながら印刷している。大晦日から雨が降り出し元日の朝も雨音を聴きながら寝正月、賀状の背景に入れた薄いブルーは龍が水神さんとか火事の際に水を吐くとの言い伝えから思いついたのだがまさか雨をお降らしになるとは。昨年の南座で市川團十郎さんの襲名公演があり成田屋さんが「睨み」を披露された、それに因んだわけではないがこの一年「睨ませて頂きましょう」ウンウウ ウーン パー。
      

 

 辰にらみ 甘露の法雨 降り注ぎ スヤスヤ眠る 元日の朝  (公童法師)

いろは説法4学ぶ喜び(まなぶよろこび)法語26日は「学ぶ喜び」です。昨年秋の初代東大寺別当良弁僧正1250回忌御遠忌法要では「顕無辺仏土功徳経」を唱えさせて頂きました。本山では毎月日を決めて唱えておられるが彼は初めての経験、経本(折りたたんだお経の書かれた本)持参と言われたので袂に忍ばせ準備していると上臈(位の高い僧侶)から順に巻物が配られ何故か最後の一本が彼の前に、巻いてある紐をほどき開けてみると手書きの漢字が並んでいた。絵巻物を見るように右端から内側に巻きながら左の軸を緩め広げていく。その瞬間経本にあるルビがふってないに気が付いた、何度も練習したはずが字の読みを考えている間にどんどんお経は進む。終わって巻物を巻きなおすのだが掛け軸を下から巻き上げるようにはいかない、隣の本山の若い僧は裏側を手前に向けスルスルと巻いておられる。彼も真似てやってみる、しかし最後に紐を巻き付けその紐の端をくぐらすことが出来ないうちに回収の方が持っていかれた。嗚呼無念で後日「顕無辺仏土功徳経」を学び直してみた。平成20年の指導者講習会の資料の中にありなんでも「世尊よ、諸々の仏国土の時分荘厳に勝劣有や否や」との問いにお釈迦様が答えられるお話。我々の住む世界の一劫(432千万年)は阿弥陀様の国の一日で阿弥陀さんの一劫は袈裟幢世界の一日(432千万年) の2乗となり順に10の仏国土が繰り返され(432千万年) 10乗?となる。数学的な世界の最後は「蓮華徳世界」で諸菩薩衆、殊勝なる普賢の行地を修治す」とかいてある。そして「善男子よ、諸世界昼夜漸増するが如く、是の諸仏寿量身相の如く、菩薩世界の荘厳も亦しかり。彼の有情の福、転増する故に由るなり。」これだけではチンプンカンプンまったく理解できない、すると本山から「論集良弁僧正伝承と実像の間」という冊子が送られてきた。野呂靖先生の解説によると「光王菩薩が諸仏の国土の時分などの功徳について質問され諸仏の世界は平等であり勝劣は無いという普賢の境界であり、この経典を受持し、読踊する人はその人の願いにしたがつて浄土に生じさせる。」と解説されていた。いくつになっても「学ぶ喜び」を得られる楽しさ、彼の挑戦はつづく? ワッワッファーと龍の口


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