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時代箪笥の木庵田中は明治時代の和箪笥(骨董たんす)をリホームリメークして今の生活に使える時代箪笥を販売する京都の家具屋です。

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エッセイ右往左往item list

エッセイ右往左往は1月4月7月10月に更新します。


木庵の日々の出来事をつぶやいております どうぞお楽しみ下さい。

右往左往 2021 07

毎日走り回っているつもりでも所詮大自然の掌で右往左往しているのが関の山そんな私のひとりごと(紫野 木庵 庵主 公童法師)No101

 

掛軸(かけじく)「おーい木庵こっち こっち」とパソコンの中から師の声が聞こえた。ある日ネットサーフィンしていたオークションサイトでの一コマ、松の木を直火焚して作られた青墨で書かれた掛け軸が売りに出されていた。普段は油煙墨の真っ黒な墨で書かれることが多かったが、たまにちょっと小さめの硯に「青墨擦っといて」と言われる。筆に青墨と水を含ませ円相を描かれ漢詩を油煙墨で書かれる。墨が乾くと薄い青と濃い黒のコントラストが美しかった。その青墨で五文字一行の書が落札されずオークションから消えてしまった。青墨で薄く滲んだ字は読めないが分かる「山」の一字を頼りにネットで探すとありました ありました「鳥啼きて山更に()しずかなり」良寛さんの墨跡「風定花猶落 鳥啼山更幽 観音妙智力」からの抜粋か。「嵐が去ったのに花が落ちる無常、鳥が一声啼いて去った山中の静けさはこれみな観音さまの教えなり」と彼は訳してみた。師は寂と言う字の解説で「底抜けの静けさ」と話しておられた、幽も亦爾。日々の暮らしの思わぬ出来事毀誉褒貶そして一瞬の静寂、山坊で昼飯後縁側で番茶をすすりながらフト眠りにつかれた師の横で彼は池の食用カエルが低く啼いた後の静けさを思い出した「涅槃とはフトした昼寝なり」は師の教えコロナ禍の中昼寝を実践する日々、「鳥啼山更幽」の書は今彼の下にある。

 

 

 

待ちわびて 雲にかくれし 赤い月 鳥啼かずして 町静かなり(公童法師)

野次郎兵衛(やじろべい)最近You Tubeに動画を配信している彼、手持ちで撮影しているとどうしても映像がぶれる。手ぶれ補正と言う機能がカメラにあるがそれでも歩きながら撮影すると上下の揺れは気になる。もちろん三脚を固定して撮影すればぶれることはないが移動出来ないのが難点だった。対策を調べるとジンバルと言う装置があり常にカメラの水平を保つことができるらしいので取り寄せてみた。まずカメラをプレートの上に乗せ静止したところをネジで固定しレンズを上に向けチルト軸のつまみネジを緩めこれまたカメラが静止するように移動させ、つまみネジを締める。次にクイックリリースプレートを同じように移動しロール軸アームを調整し地面に水平になるようにしてつまみネジを締め付けるらしい。まったくチンプンカンプンだがパン(水平左右方向)チルト(上下方向)ロール(パンチルトに加えカメラが回転する方向)つまり野次郎兵衛を三つ組み合わせてバランスをとるのか。1ミリ単位で各プレートを動かしカメラが水平になるのを気長に調節してみた。次にジンバルの電源を入れると今までブラブラしていた治具がシャキットなりカメラが正面を向いてくれた。そこでカメラの設定を手ぶれ補正無し スタンダード アクティブの3段階をテストすると手ぶれ補正無しではまだ映像がぶれるがスタンダード アクティブと上げていくとジンバルの効果が確認でき一安心。しかしぶれない映像もなにかヌルートした感じだ、テレビの旅番組で歩きながら道を進む時やはり上下に揺れているのがよくわかるようになった。「ジンバルつこたはらへんのやろか」そういえば小さなアクションカメラをレポーターが手に持ってはるなーと彼の追求は続く。古語に「四維上下東南西北機輪転所達者猶迷」があるあらゆる方角(世界)に悟りを開いた者でも激しい車の往来する所では迷いが生じるとか、ジンバル一つ使いこなせへんようではまだまだ、額に眼鏡を掛けて眼鏡を探す彼の悪戦苦闘は続く。



「木庵さんのききものがたり」はここをくりっくしてね。

 

 

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